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第6回 入社当日、これだけでコミュニケーションがグンと高まる方法とは?!


社会保険労務士の内山です。

いつもありがとうございます。



新卒や中途採用で新しく入社した社員は、出勤初日に不安と緊張を抱えることが一般的です。


そんな不安と緊張の心理状態を一変し、かつ既存社員とのコミュニケーションが一気に高まる「6マス自己紹介」をお勧めします。


手順は次の流れになります。

①紹介メンバー全員にA4用紙を1枚用意し、横に1本、縦に2本の線を引いて6マスの表を作ってもらいます。

②一番下段の中央マスに、氏名とふりがなを記入してもらいます。

③残りの5マスに、自分が話したいテーマを一言で記入してもらいます。

 (例:マラソン、料理などの趣味や特技などを自由に一言記入)

④全員記入が終わったら、一斉に用紙を見せ合います。

⑤最初に、新入社員のマスから既存社員が聞きたいテーマを1つ指定し、新入社員にその内容を話してもらいます。

⑥新入社員のマスの2~3マスが終わったら、次に新入社員が既存社員のマスを選び、既存社員がそのマスのことを話します。


1マス30秒以内なら1人あたり2分程度で終わりますので、5人ならば10分程度で終了します。

事前に準備しておけば、入社当日の朝礼で実施するのも一案です。


この「6マス自己紹介」をお勧めする理由は、1つに心理的安全性の面から有効である点です。自分の意見や気持ちを安心して表現できる心理的安全の場をあえて作ることができます。もう1つは、初対面の人に対して自分が伝えたいことだけを話すのではなく、他者が知りたいことを話す仕組みになっており、双方の満足度が高いコミュニケーションが期待できるからです。


通常、入社初日に自己紹介のシーンを思い浮かべてください。

進行役が話した後に「では、今日から入社する〇〇さんです。〇〇さん一言お願いします」という形で始まり、それに続いて新入社員が話し始めるのが一般的です。

その後、既存社員が一言ずつ話して、紹介の時間は終わります。

こんな感じが多いかと思います。


しかしこの方法では、一方的に伝える仕組みとなり、特別印象に残るエピソードがない限り、何を話されたか記憶に残りませんよね。

新入社員も緊張から、十分に自分を表現できない可能性があります。


人は「自分に興味のないことには関心は持ちづらい」ので、6マス自己紹介のように仕組みによって質問を引き出す(=興味を持ってもらえていることが分かる)手段は非常に有効だと考えます。




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