社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
経営者にとって自分の健康管理は経営に直結するほど重要だと考えています。特に、質の高い睡眠の確保はその基盤となる要素の一つです。
今回は、質の高い睡眠を確保するための具体的な方法をお伝えします。
まず、寝る前にスマホやタブレットを使うと、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられ、分泌のタイミングが2〜3時間遅れることが研究で明らかになっています。これは、体内時計を2〜3時間巻き戻す「時差ボケ」のような状態を引き起こし、脳が覚醒してしまうためです。
例えば、毎晩ベッドに入る直前までSNSをチェックしていれば、その影響で睡眠の質が低下し、知らぬ間に翌日のパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
また、スマホを長時間見ている人ほど、よく眠れないだけでなく、眠りの質も低下します。結果として、翌日に疲労感を抱える可能性が高まります。
さらに、スマホを寝室に置いているだけで睡眠が妨げられるという研究結果もあります。寝室にテレビがある場合も同様で、睡眠時間が短くなります。
実際、私も寝室にスマホを置かないようにしたところ、睡眠の質が高まって日中の集中力も大幅に改善しました。
質の良い睡眠を確保するためには、次のような対策が有効です。
1 寝る前の対策
・遅くともベッドに入る1時間前にはスマホやタブレット(電子書籍)を見ない
・スマホを寝室に置かない(朝起きるための目覚まし時計を別に用意する)
・ストレスを感じるような活動は避ける(脳は夜にストレスを感じると眠らせないように進化してきた)
・その日の反省はしない(睡眠の質を悪くする)、楽しいことを思い浮かべながら寝る
ちなみに、夜は青い光は避けるべきですが、朝起きたらすぐに青い光を見ると脳が覚醒するためお勧めです。
2 寝室の環境対策
・カーテンは遮光性のあるものを選ぶ
・寝室は暖色系にし、天井からの吊り照明は避ける(無意識にストレスを感じるため)
・赤やピンクのような脳を活性化する色は避け、好きなものに囲まれて寝る
・音を消し、リラックスする好きな香りを取り入れる(香りは脳にダイレクトに働きかけるため)
・高さの合った枕や最適な硬さのマットレスを使う
3 眠れないときの対策
・嫌なことを思い出したときは、石鹸で手を洗う
・ラベンダーやイグサの香りを利用する
・シャワーでお湯と水を交互に3回繰り返して、副交感神経を高める
・ストレッチして体をほぐす
これらの対策を実践することで、睡眠の質が向上し、結果的に仕事のパフォーマンスも向上することが期待されます。
経営者として、自己の睡眠管理に積極的に取り組むことが、企業経営の成功につながるでしょう。