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第50回 社員のやる気を引き出すアプローチは?

社会保険労務士の内山です。

いつもありがとうございます。


職場の生産性向上には、社員の脳の特性を理解し、うまく活用することが非常に重要です。

多くの経営者は、社員のやる気を引き出すためにどのようにアプローチすればよいか悩んでいることでしょう。

今回は、社員の脳の特性を活かした効果的なアプローチについてご紹介します。


まず、私たち人間は「自分は意思が弱い」と感じることがあります。これは脳が怠けたがる性質を持っているからです。

脳はもともと刺激を好みますが、刺激がないと自分に都合のいいように頑固に安定してしまう性質があります。

例えば、営業社員が単調な営業日報の作成を苦手とする一方で、クライアントとの打ち合わせや商談の準備には積極的に取り組むのは、それが刺激的だからです。


脳はまた、快楽を求め、痛みを避ける性質があります。この特性を利用して、社員がどのようなことに快を感じ、何を不快と感じるのかを把握することが大切です。

これを把握することで、社員が快と感じるタスクを増やし、やる気を高めることができます。

快と不快を把握する方法として、定期的な1on1やアンケートを実施して、業務満足度、やりがいやストレス、達成感や不快な瞬間など、社員にとって快適な業務内容や不快な要素を確認することが重要です。


また、社員が行動できないときは、その行動に対するイメージの仕方に問題があるかもしれません

実は、イメージの仕方でやる気が変わるという研究があります。「自分の目から見ているイメージ」よりも、「自分が行うところを他人の目から見ているイメージ」をする方が、実際に行動に移す意欲が1.9倍高くなると言われています。


例えば、社員が商品説明用のプレゼン準備がなかなか進んでいないとき、次のようにアドバイスしてあげて下さい。自分がステージに立ち、聴衆の前でプレゼンをしている姿を、自分の目で見るのではなく、観客席に座っている誰かの目で見るように想像させるのです。第三者目線でイメージすると、なぜその行動するのかがよく分かります。

反対に自分目線でイメージすると「どのようにその行動するのか」はわかりやすいですが、「実際におこなってみよう」という気持ちにはなりにくいのです。

この方法で、自分がプレゼンをしている姿を客観的にイメージすると、やる気が高まる可能性があります。


以上のように、脳の特性を理解し、それに基づいたアプローチを取ることで、社員一人ひとりの潜在能力を最大限に引き出してやる気を高めてください。

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