社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
経営において、長期的に見たとき、現状維持は衰退への道であると言われています。時代の変化に合わせて周囲が前進する中で、現状維持は死活問題です。
私たち人間も、周囲の環境に適応することに成功した者だけが生き延び、この過程で新しい情報を探そうとする本能が育ちました。
これは、日常業務や自己キャリアにも深く関連しています。
例えば、営業部のAさんは、最新の市場トレンドを常にキャッチアップすることを好み、これが習慣化されており、競合に差をつける戦略を立てることが得意です。Aさんは、新しい情報に触れることでドーパミンが放出され、モチベーションを保っています。
一方、商品開発部のBさんは、未知の技術に挑戦することが生きがいで、製品の革新を目指しています。Bさんが新たな開発プロジェクトを始めるたびに感じる興奮は、脳が新しい挑戦に反応して活性化するためです。
このような状況は昔も今も変わらないと言えます。
私たちの祖先が生きた太古の時代は、食料や資源が常に不足していた世界で、欲求が新たな可能性を求めて私たちを突き動かしてきました。
そのため、未知のものを探しに行く衝動が育ち、私たちは昔も今も変わらず新しいものへの欲求を持っています。
では、新しい技術や思考力などを身につけるには、どうしたらよいでしょうか。
ハードルを下げる一つの方法として、「これまでの経験を基に興味あることから始める」ということがあります。
新たなことを始める際にハードルが高く感じる理由の一つは、新たなことに関する情報が少なく、楽しみ方をイメージできないことです。新たなことを始めるときは、知らないことを減らすことでハードルを低くすることができます。
そのため、自分が知っている情報からスタートすることで、新たなことへの不安を軽減し、習得の楽しさを最大限に高めることができます。そして、小さな成功を重ねるたびに自分を褒めることで、継続的な成長への大きな動機付けになります。
経営者として社員の挑戦意欲を高めるには、日頃から社員の得意なことや仕事上の生きがいを把握し、これまでの経験を基に興味あることから始めるように促しましょう。
このような状況下では、脳は新たな挑戦の一歩を踏み出す瞬間から興奮し活性化します。
職場で新しい情報や挑戦を奨励する文化を育むことは、社員のモチベーション向上と企業の革新的成長を促す鍵となります。新しいことへの好奇心を刺激し、それを楽しませることで、組織全体の活力と競争力を高めることになり、企業の成長を加速させます。