社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
「頑張りすぎない」ということは、実は大切なことのようです。
「やりたくないのに仕方なく取り組むこと」のストレスが長期にわたると、「コルチゾールホルモン」(通称「ストレスホルモン」という。)の影響で、記憶を司る海馬(かいば)が萎縮してしまう可能性があります。しかも、一度萎縮すると元に戻す方法は確立されていません。
やりたくないことを強いられると心理的なストレスが生じます。自分の意思や欲求に反する行動は、ストレスや不満を増大させる傾向があります。そして、やりたくないことに取り組むと、モチベーションが下がり、やる気や情熱が欠け、集中力も散漫になることがあります。
例えば、上司からの指示で興味や意欲を持てない業務を進めるとき、責任感はあっても満足感や達成感は得られず、ストレスが増加します。
また、業務上、相性の悪い社員と協力しなければならない場面では、ストレスや緊張を感じながら毎日業務に取り組むことになります。
組織の目標や方針に共感できず、それに関心も持てなければ、自分の仕事の価値を疑問に思い、モチベーション低下に繋がってしまいます。
過度な甘えを許すわけではありませんが、「頑張りすぎない」ということは大切であり、社員が不本意に業務を進めていないかを定期的に確認することが重要です。
その確認方法として、一般的には上司による1on1面談で部下の状態を、定期的に把握することが有効です。
併せて、業務内容に適した思考タイプを事前に設定し、社員ごとの業務適性割合を診断することで、業務適性の乖離を明らかにすることができます。これにより、問題の根本原因を特定することが可能です。
この診断についてはこちらの「組織と人材育成プログラム ヒトシル」をご覧ください。