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第31回 異なる思考タイプの組み合わせで、最強チームを作るには?

社会保険労務士の内山です。

いつもありがとうございます。


日本における男女の差は古くから存在していますが、近年特にその差をなくすことは重要なテーマとして認識されています。性的マイノリティへの理解も徐々に深まって、性指向や性自認の多様化が認められています。


今回は、男女の脳の仕組みに基づき、男性と女性の脳の特性を活かした役割分担について説明します。


脳には男性脳と女性脳というものがあります。胎児期に母胎内で浴びる男性ホルモンと女性ホルモンの量によって、脳に一定の性的特徴が形成され、生まれて以降その特徴は生涯続くとされています。そのため、男女の脳には科学的な違いがあります。


指の長さとホルモン量には関連があるとも言われており、どちらが多く浴びたかは、一般に人差し指の長さが薬指の長さに対して長いほど女性ホルモンが多く浴び、逆に短いほど男性ホルモンを多く浴びたとされています。

しかし、生まれながら持つ男女の違いよりも、成長過程での社会環境や経験がより大きな影響を持つと考えられています。


例えば、成長過程で男女の差が生じるものの1つに、男性は理論力や空間認知力に長けている傾向があります。一方、女性はコミュニケーション力に長けている傾向があります。

その理由としては、原始時代から男性が外で狩猟を行い、道を覚えて動物を探索していたため理論力や空間認知力に長けており、女性は集団で家事や育児をしながら男性を待っていたため、コミュニケーション力に長けているという仮説もあります。

この仮説が本当に正しいかは分かりませんが、私は正しいのではないかと感じています。


仮に、会社で業務分担を考える際、筋道を組み立てて遂行する業務や理論的思考を伴う業務には男性社員が担当し、メンバーの意見や考えの聞き役として感情的、情緒的思考を伴う業務には女性社員が担当する方が良かもしれません。

男性は理論的思考が強く、女性は感情的・情緒的思考が強いという傾向が、脳科学によって確認されています。 


また、男性より女性の方がマルチタスクに長けており、男性は同時並行的に異なる作業をするのは苦手であるとされています。

例えば、掃除の最中に電話がかかってきた場合、男性は掃除をやめて電話に集中しますが、女性は掃除をしながら電話することができます。

何かをやりながら別の何かをする脳の同時並行処理能力が得意なのは女性の方です。


しかし、これらを単に性別だけで決めつけるのは問題があると思います。

性別にかかわらず一人一人には特性があり、その特性をきちんと調べた上で業務分担を行わないとパフォーマンスが落ちる可能性があるからです。

特性についてはこちらをご覧ください。


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