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第30回 社員のストレス管理、どのように行うべき?②

社会保険労務士の内山です。

いつもありがとうございます。


今回は「社員のストレス管理、どのように行うべき?①」の続きとして、不安やストレスの兆候を示す社員に対して、上司が行うべき効果的な対応についてお伝えします。


まず、人は心に迷いを抱えると動けなくなることが多いです。どんどん内向きになり悩みが増えるようになります。不安やストレスの兆候を示す社員は、こんな状態かもしれません


感情をコントロールする脳の「扁桃体(へんとうたい)」は、不安や恐怖を感じるとストレスホルモンを分泌して、自律神経が興奮し始めます。過度な不安は「キラーストレス」と呼ばれる過剰なストレス反応を引き起こすことがあり、病気の原因となることもあるという仕組みです


人が心身ともに元気を保つ手段として、十分な睡眠、身体をよく動かす、社会的な関係を築く、適度なストレスを避ける、スマホの使用を制限することなどが挙げられます。


上司として、社員に「失敗しても大丈夫」「これはダメでも他にチャンスはある」という安心感を提供する環境の整備が重要です。そうすることで、社員は必要以上に「うまくやろう」と過度なプレッシャーを感じず、安心して業務に取り組むことができます。


以下のような具体的な声掛け例を試してみてはいかがでしょうか。

①「今いる場所から離れて、身体を動かしてみるといいですよ」

遠くへ行く必要はなく近くを散歩する程度でもいい。気持ちが沈んで元気が出ない状況のときは、とにかく自分の体を動かそう。新しい景色や場所は良い刺激を与え、気持ちが明るくなることが多く、そうすると自然と気持ちも楽になる。例えばウォーキングシューズを新しく買うなどして自分が動く仕組みを用意してあげるところからはじめては?。


②「休日に楽しい思い出(記憶)を作るといいですよ」

休日前の仕事で受けたストレスが薄まり、新鮮な気持ちで新たな週を始めることができる。家で何もせずぼーっとしていると、週明けに仕事が始まっても、なんだか休んだ気がしない。


ストレスを効果的に除去するには、原因(ストレッサー)を取り除くことが一番ですが、社員がストレッサーを除去できないというときは、次のようなことを実践するようアドバイスしてあげましょう。

有酸素運動を取り入れる

好きな香りを楽しむ

い草の上でしばらく寝転がる

鏡で自分自身を客観的に見つめる

唾液をたくさん出す

青空を眺める

寝る前に石鹸で手を洗う

少し塩を舐める

自分の鼓動を3分間数える


不安やストレスの兆候が見られる社員がいれば、これらを試してみてはいかがでしょうか?


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