社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
会社には、様々な仕事にチャレンジしたい社員と、特定の専門分野に集中したい社員の2つのタイプが主にいるようです。
前者は、多岐にわたる業務を経験することで新しい刺激を求め、仕事の幅を広げようと考える社員で、後者はある特定の業務における知識とスキルを磨き、その分野での専門家でありたいと考える社員です。
この2つのタイプは、個性やキャリアの志向性が異なるため、会社はその多様性を理解して、適切に管理することが求められます。
しかし、中小企業における昇進では、社員の個性やキャリア志向を十分に反映せず、勤続年数が増えるにつれて管理職へと昇格させることが一般的だと思います。
様々な仕事にチャレンジしたい社員であれば、管理職としてもその多忙さの中で自分なりの楽しみを見出すことができるでしょう。
しかし、特定の専門分野に集中したい社員が管理職に昇進すると、彼らは上層部との調整と部下の育成・指導という新たな責務に直面して、かつて情熱を注げた仕事から遠ざかり、結果としてパフォーマンスの低下を招く可能性があります。
そんな管理職に対しては、「ジョブクラフティング」という手法を提案してはいかがでしょうか。
ジョブクラフティングとは、Job=仕事、Crafting=創るという言葉を合わせたもので、過去の楽しかったことややりがいを感じた活動を今の仕事に取り入れて、仕事に新たな意味を見出すアプローチ手法をいいます。
例えば、過去に「アレンジして工夫する」や「共感を持って接すること」に楽しみを見出していた管理職であれば、これらの要素を自分の日常業務、例えば上層部への報告書の作成や部下の担当替えや役割分担に応用することで、自分が以前楽しんでいた「アレンジして工夫する」という要素を仕事に組み込むことができます。
ジョブクラフティングを行うことで、管理職自身のモチベーションを向上させ、より充実したワーク・エンゲージメントを実現することができます。
大切なポイントは、「ぼんやりとこの仕事が好き」ではなく、具体的な要素を明らかにすることです。それには、自分は何が好きで、何に情熱を感じるのかを具体的に把握することが必要です。
もし、自分の好きなことや得意なことが明確でない場合は、「多重知能テスト」や「ストレングスファインダー2.0」といったツールを利用して自己分析を行うことも有効です。
これらのツールを活用することで、自分自身のことを深く知り、仕事に生かす方法を見つけ出すことができるでしょう。
尚、表示する日本国旗をクリックすると日本語表示に切り換わります。
また、テスト結果の中に8つの知性分類の説明も記載されてます。
多重知能テストに似たもので「ストレングスファインダー2.0」という本があり、本を購入しその中にあるコードを入力することでウェブ上でテストが受けられます。