社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
私たちの脳は、生まれて初めて息を吸ったときから、人生最後の吐息の瞬間まで、常に一つの問いに応え続けています。
それは「少しでも長く生き延びて、自分の遺伝子を後世に残すか」というものです。
この問いは、私たち人間だけでなく、地球上のあらゆる生物に共通する根源的な欲求です。
進化の基本原則は、生存や繁殖に有利な能力を持つ者が残り、逆に、持たない者は生存が難しくなることです。
別の見方をすれば、生存や繁殖に影響がない進化は起こらないと言えるでしょう。
例えば、生まれながらにプログラミング言語を理解できるような脳の進化は起こらないと考えます。
なぜなら、そのような能力を持たずに生まれてきても、自分の生命が脅かされることはないからです。
また、進化の基本は、生きる環境下でメリットにならない能力をふるいにかけた遺伝子を後世に残すことです。

例えば、北極のシロクマが白い毛皮なのは、白い毛でないクマは雪の中で目立ち、生存競争で不利だったためです。
私たちの脳の進化は、危険を回避する能力も進化させてきました。
狩猟採集時代では、人類の10%から15%が他の人に殺されていたというデータがあります。
発掘された人骨には、頭蓋骨の左側に損傷があるものが多く、これは右利きの人間が相手を殴った結果だと考えられます。
また、農耕時代になると、さらに悪化して5人に1人(20%)となり、集団が大きくなるにつれて争いの種が増えたためと推測できます。
これらは、人間が本質的に持つ「自分たち」と「よそ者」を区別することが大きく影響していると考えられます。
私たちは、怪我や感染症、野生動物による襲撃なども含め、常に危険な世界で生きてきた祖先から、脅威に対して敏感な脳を受け継いでいます。
そのため、私たちは犯罪や脅威に対してより敏感になりました。
多くの方がニュースでの犯罪報道に関心を寄せるのは、このような生存本能によるものだと考えられます。
私たちが地球上に現れてからの99.9%の時間は、狩猟採集生活を送ってきました。
そのため私たちの脳は、いまだに狩猟採集の生活様式に最適化されています。
しかし、急速に社会が変化する今のデジタル化は、人類史上初めての大きな変化に直面しています。
この変化が、私たちの脳にどのような影響を与えるのか、まだ完全には解明されていません。
デジタル化によるストレスや睡眠不足、運動不足といった問題に、自分自身の生活を見直すことで、少しでも健康的で豊かな生活を送ることができるはずです。