社会保険労務士の内山です。
いつもありがとうございます。
社員が不安やストレスを抱えていると、どのような状態になると思いますか?
不安を抱える社員のストレスシステムは常にスイッチオンの状態で、危険を感じた際にはすぐ対処できるよう、いつでもエンジン全開か、少なくとも瞬時に体制を整えられる状態になっています。
この状態では、脳の指示により次のような不安やストレスの兆候が表れます。これらを見逃さないようにしましょう。
①精神的不安定
その場を離れたい、早く会議を終わらせたい、食事を早める、早々に電話を切るなどの行動が見られます。
②身体的不安定
手で物を触り続ける、髪をねじる、貧乏ゆすりをする、背中の筋肉を緊張させるなどの行動が見られます。
③疲労感
強い警戒状態が続くときは大量のエネルギーを消費するため疲労感が増します。
④お腹の調子
本能的に「闘う(闘争)又は早く走って逃げる(逃走)」を準備する際は、消化器系の機能を低下させ、他の機能を優先するため便秘や下痢、胃炎が起こりやすくなります。
⑤吐き気
本能的に早く走って逃げる又は闘う準備のため胃を本能的に「闘う(闘争)又は早く走って逃げる(逃走)」を準備する際は、消化器系の機能を低下させ、他の機能を優先するため便秘や下痢、胃炎が起こりやすくなります。
空にする。めまいや耳鳴りも起きやすくなる。
⑥口の乾き
闘争準備中は筋肉への酸素と栄養供給が優先され、その結果唾液腺の血流が減少します。これが原因で口の乾きが生じて、ときには歯周病や口内炎が悪化することもあります。
⑦汗
「闘争か逃走か」の状態のとき体温が上がるため、それを冷やすために汗をかきます。特に緊張すると脇の下が汗ばむことが多いです。
ストレス反応というのは、原始的な脳の機能の反応であり、他の動物も同様のシステムを持っています。
ストレスという言葉にネガティブな印象があるかもしれませんが、人が人として機能する上で必要なものです。
①から⑦のような兆候が現れない短期的なストレスは、集中力や思考機能を高める役割も果たしてくれます。
経営者として、社員の不安やストレスを軽減する具体的な対策を考える必要があります。
次回は、不安やストレスの兆候を示す社員に対する具体的なアドバイスをお伝えいたします。